anne135のブログ

もうアラサーです。モテないアラサーの独り言。多分フィクションです。多分…。

Six sense?

スーパーパワー、持ってますか?

「セコム、してますか?」みたいなノリでいきなり聞かれても答えにくいかもしれないが、私は皆さんのスーパーパワーについて、非常に興味を持っている。

ちなみに私は、そんなパワー持っていない。もし持っていたら、今ブログなんて書かずに空を飛んでノルウエー辺りにいっているだろう。もしくは透明人間になって我が家のインターホンのピンポンダッシュでも繰り返している。(透明人間になってまでも犯罪に手を染めず、可愛いイタズラで済ませている私を褒めて頂けたら嬉しい。15ポイント位あげよう。)

しかし中学生の頃、私には一つのスーパーパワーがあると思われていた。

何故だかくじ引きで一番前の席になっちゃう系女子だった私。当然先生からの目も行き渡る位置だ。でも私はどーーーーーしても勉強がしたくなかった。「勉強する位ならカバオくんになったほうがマシ!」と、何の罪もないアンパンマンのキャラクターの名を出してまで嫌がる位に勉強が嫌だった。

授業中に居眠りをしようものなら、先生がすぐに飛んできて起こされた。だから、私は何とかして授業中に寝てやろうと考え、ある画期的な方法を編み出すことになる。
それは、
「目をつぶりながら手だけ動かす」というものだ。
今、「なんて単純な…」と落胆した人に言いたい。あなたの考えは実に正しい。でも、意外とバレないのだ。手を動かすといっても、ノートは取っていない。ただペンを持ちながらひたすら高速に動かす。ペンを持った私の手は、羽生選手もびっくりの高速スピンをかましていた。
先生にバレずにその授業を終える。快挙だ。Winner(勝者)、私。Loser(敗者)、先生。

ただ、周りの席のクラスメイトには当然、バレていた。正確には、みんながっつり引いていた。そんな中クラスでも変わり者だと有名だったヨシコちゃんだけは、「Anneちゃん、もしかして第六感ある?目をつぶってても見えるの?」と私に問いかける。
彼女の純粋すぎる瞳に、Noとは言えなかった。
「うん。誰にも言っちゃダメだよ!」
その会話を聞く他のクラスメイトは失笑。ヨシコちゃんだけがすっかり私の第六感(スーパーパワー)を信じ込んでいた。そして「第六感があるなら、空飛んでみて!」と、もはや第六感とは何ら関係のない無茶ぶりをしてくる。
さて、もちろん空なんか飛べなかった私はどうしたのか?

私自身は覚えていなかったため、当時の担任教師に電話で尋ねてみる。
すると、「ものすごくクオリティーが低いミッキーマウスのモノマネを披露して事なきを得た」そうである。卒業してから何年も経ってから、担任にモノマネの駄目出しをされるとは予想外であった。あの時いっそ、勉強せずにカバオくんになっていた方が良かったのかもしれない、と強く思う。