anne135のブログ

もうアラサーです。モテないアラサーの独り言。多分フィクションです。多分…。

ああ無情〜レミゼラブル

先日、小学校の同窓会に参加した。

これはごくごく普通のことのように思われるかもれないが、実際にはかなり驚くべきことだ。何故なら私には友達がいないから。
アンパンマンでさえ愛と勇気という二人(正確には二概念)の友達がいるのに、私には友達がいない。

ではそんな私がなぜ同窓会に参加することになったのか。

それはFacebookを覗いた時に、ある一人の同級生が「◯◯日に△△で小学校の同窓会!」という書き込みをしていたのを見たためだ。こう言うと、「友達がいないと言っているくせに、その同級生とはFacebook上の『友達』じゃん!」という屁理屈のような正論を投げかけてくる方がいるかもしれない。だから念のため言っておく。私はその同級生を「フォロー」しているだけだ。友達リクエストを送ってから数年、そのリクエストは承認されることがないまま時が経っている。ああ無情。世の中そんなに甘くないのである。

そんなことは良いとして、私はその◯◯日に△△という居酒屋の前で同級生たちを待つことにした。もちろん、私の参加を知る者なんて誰も居ない。これは私なりのサプライズだ。良いパーティには良いサプライズがつきものである。「心して待て!」と密かにほくそ笑んでいた。
居酒屋の前には、三人の同級生がいた。みんな多少顔は変わっているものの、当時の面影がある。そしてもう一人同級生が加わると、四人は店の中に入ろうとする。私は焦った。置いてけぼりを食らっては困る。

「久しぶりー!!!!元気だったーーー?!」

Anneと言う名のサプライズトモダチイナイガールの登場だ。
「まじかよ?!」
「え?!あのAnneちゃん?!」
「まじで久しぶりじゃんー!!!」
などと言った言葉を期待していたが、現実には私の大声に驚いた一人の「ギャーッ!!!」という悲鳴しか聞こえなかった。産声かと思った。新しい生命が誕生したのかと思った。

そしてその後、一人の同級生に「え?どなたですか?」と控えめに聞かれてしまう始末。他の三人も怪訝そうに私を見る。
「小学校の同級生のAnneだよ!とぼけないでよー笑!」
と言ってみるも、依然応答なし。おーい。みんなー、生きてる?
その後、「ほんとに誰…?こんなブスいたっけ…?」と一人の同級生が言ったところで、私のガラスのハートは砕け散った。

「なんちゃってーーー!!!」と明るく言ってその場を走り去る私。「てってれー!ドッキリ大成功!」みたいなノリで言ったが、なにが「なんちゃって」なのか分からない。何にも「なんちゃって」じゃない。

意図するところとはかなり異なるが、私が彼らにサプライズを与えられたことは間違いない。そして私自身も、とんだサプライズをして頂いた気分である。こんなブスなのに覚えてないのかい!と見当違いの怒りが湧き上がった。
まあ人生こんなもんである。みんなが幸せであれ!