anne135のブログ

モテない女子大生の日常。

可愛い子には旅をさせよ、出来れば可愛くない子にも。

6月11日。
今日は友人のケイちゃんの誕生日である。

私はケイちゃんとかれこれ5年以上会っていない。最後に会ったのは彼女がまだ高校生のときである。その時の彼女は、中肉中背で肌が焼けていて、眼鏡をかけていた。服はいつも白っぽくて、水玉の靴下を履いている。
これだけだと、まるで何らかの犯人の特徴でも描写しているみたいで申し訳ないから、もう少し情報を加えよう。
顔はきゃりーぱみゅぱみゅアントニオ猪木を足して、そこからきゃりーぱみゅぱみゅを引いたような感じ。
それに対し、本人は「私はアントニオ猪木よりもアントキの猪木(ものまね芸人)に似てる!」と自慢げに主張していた。何故それをそんなに主張したかったのかは謎だ。正直、どっちでもいい。

高校生の頃のケイちゃんは、私に本当に色々なことを教えてくれた。
カザフスタンでは爪を赤のマニキュアで塗っていくと、飲食店の割引が受けられる」とか「ピスタチオには亀を興奮させる成分が含まれている」とか、思わず「えー!」と驚いてしまう雑学の数々を教えてもらった。
そして時が経ち、ケイちゃんの教えてくれた雑学は全て嘘だったことを知る。二重の驚きだった。予期せぬダブルサプライズ。誰も傷つけない嘘だが、同時に誰も得をしない。

たくさんの伝説を持つ彼女。
そんな中でも私が一番鮮明に覚えているエピソードがある。
それは学校が終わり、私が彼女と一緒に歩いていた時のこと。
ケイちゃんと私は駅の近くにある焼き鳥屋に寄るのが好きだった。古くて汚いが、何故か人を引き寄せる雰囲気のある焼き鳥屋さん。
「おじさーん、なんこつ1本と鳥皮1本ください!」ケイちゃんが叫ぶ。
焼き鳥屋のおじさんも、「はいよ!160億円ね!」といつものウケを狙った返しをしてくる。ちなみにこのおじさんの言葉で笑ったことは一度もない。

おじさんにお金を渡し、袋から焼き鳥を取り出した。
次の瞬間だった。

袋から焼き鳥のタレが溢れ、驚くほど上手くケイちゃんの白いTシャツにかかった。
もうタレの描く螺旋が超綺麗だった。7色の虹とか出そうだった。
ケイちゃんは驚いて数秒ほど停止。
そして、その後、袋に残っていたタレを全て自分にひっかけた。
私びっくり。焼き鳥屋のおじさんびっくり。通りすがりの通行人Aもびっくり。

ケイちゃんは、「これでもともとTシャツがこういう柄だと思われるでしょ!」と得意げだったが、どう見てもタレがべっとりと付着したTシャツ意外に見えない。
私はタレくさいケイちゃんとともに、帰路を急ぎ、いつものように分かれ道で別れた。

私と別れ、家に向かうケイちゃんを見ると、背中にはケチャップが付いていた。私は、前面に焼き鳥のタレ、背面にケチャップを付けたケイちゃんの誕生日が幸せであることを切に願っている。
ケイちゃん、ゲンキデスカーッ?!