anne135のブログ

モテない女子大生の日常。

ピエロのその後

カーン

第二戦のゴングが鳴った。

と言っても私はプロレスや格闘技の試合をしているわけではない。
いつかに書いた、「ピエロの喜び」という記事を覚えている方はおられるだろうか?
そう、面接練習である。
私が前回、教官に散々怒られ散らしたやつだ。今日が私と教官の第二戦であった。

スーツに黒いパンプス。髪もちゃんと結んだ。今日は完璧である。しかも家を早めに出て、開始予定時刻の30分前には教室に着くようにした。もうこの時点で私の勝利は確定。教官はないて悔しがるに違いない。

教室の扉を開けようとすると、中から数人のスーツ姿の学生が出てきた。彼らが通り過ぎるのを待ってから、中に入る。

すると聞こえたのは、怒号。まさに怒号。

「何しに来たーーーーー!!!!」

あの教官である。怒りっぽい人だとは知っていたが、まさかこんな態度で迎えられるとは思っていなかった。
教官の怒りの質問に対して私は、

「おはようございまーーーす!」

という気持ちの良い挨拶で返す。挨拶は人間関係の基本、という教えのもと育てられたからだ。
何より私には今回、何の非もないのである。それなのに「何しに来たーーーーー!!!!」なんて不審者扱いされた。堪ったもんじゃない。確かに前回、面接サンダルを履き、遅刻して現れ、練習中にパントマイムとフィギアスケートもどきを披露した私も悪い(過去記事参照)。でもそれって次回に持ち越すほど怒ることだろうか?「心はつるとんたんの器くらいの大きさを持て」と学校で教わらなかったのだろうか?

とりあえず席に荷物を置き、「面接練習、お願いします!」と教官に申し出る。しかし「お前みたいなやる気のないやつはダメだ」と突っぱねる。
ツンデレか?今はやりのツンデレか?と思ったが、どうやら違うらしい。頑として私の意見を聞き入れない。
結局、教官は荷物とともに部屋を出て行ってしまった。一人で取り残される私。仕方なく持っていたどら焼きを食べる。どこでもドアが欲しい→四次元ポケットが必要→そのためにはドラえもんになるしかない→どら焼きを食べる、という思考回路である。環境汚染を止めたい!と思っても、いきなり止めるのは不可能だ。そのためには日々の小さな心がけから始める必要があるだろう。それと同じである。いきなりどこでもドアを入手は難しいので、まずはどら焼きを食べるところからコツコツと。ちなみに私はもう10年以上、頻繁にどら焼きを食べているが、未だドラえもんになる前兆は出ていない。今現在のドラえもんとの共通点とは、あのずんぐりむっくりの体型ぐらいだ。

話が逸れてしまった。
結局教官は戻ってこない。このまま帰るのも癪なので、私は一人で面接練習をした。頭の中に教官の姿を思い浮かべながら、考えてきた志望動機を述べる。目に涙があふれた。
あんなに怒っていた教官でも、いなくなると寂しいものである。もっと怒って欲しかった。もっと頑張って練習したかった。
最後にはあの教官の笑顔を思い浮かべる。
ありがとう、、、。

(※教官は死んでいません)

一人面接練習した後、学生課に行って今日の出来事を話した。確認を取ると、私の面接練習日は今日ではなく数日後である、と伝えられる。「ですよねー」とよく分からない相槌を打ってその場をごまかした。

教官との本当の第二戦が行われる日は、近い。
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