anne135のブログ

モテない女子大生の日常。

こんなはずじゃなかった

皆さんには黒歴史ってありますか?

消したい過去。恥ずかしい出来事。
思い出すと「ア゛ーーーーッ!!!」って「にしおかすみこ」のように叫びたくなる経験。

私には当然、ある。でもあり過ぎてもはやどれが黒歴史なのか分かんなくなってる。思い当たる節、多すぎ。

そんな中で、ふっと思い出されたのが小学一年生の時のバレンタインのこと。好きな男の子にチョコをあげようと張り切っていたのに、結局渡せなかったのだ。

私はおさるのジョージのチョコレートを持って、学校に行った。簡単に私の計画を説明しておこう。

①好きな男の子にチョコを渡す
②「僕もAnneちゃんが好き」みたいな胸キュンワードを頂く
③そこに「待てい!!!!」みたいな感じで侍テイストの男子が登場する
④私を奪い合っている男の子たちをみながらチョコを食べる
⑤ハッピー

これが私の採算であった。最後の方が少しおかしいが、小学生の思考なんてまあそんなものであろう。
しかし、実際には私の夢は叶わない。私が好きな男の子は大の人気で、チョコレートをランドセルに入りきらないくらい大量に貰っていたのである。おさるのジョージチョコレートが、あの大量のチョコに埋もれていくのは、とても耐えられなかった。

そこで私はクラスで一番人気が無いであろう男の子に狙いを定める。背が低く太っていて、髪を何故かいつもグチャグチャにしている男子。話したこともなかったが、すれ違うたびに、「アタマトリノスくん(髪がもじゃもじゃと絡み合っていて、まるで鳥の巣のようだった)」と心の中で呼んでいた。今思えば、トリケラトプスのような響きだ。

私は、突然、アタマトリノスくんにチョコを差し出した。彼は困惑している。でもチョコを受け取り、「ありがとう、チビ坊主!」と言ってくれた。

、、、チビ坊主?

念のため言っておくが、私は坊主頭ではない。しかもチビでもなかった。平均身長ど真ん中。私には「ブス」という非常にわかりやすい特徴があるのに、何故か彼は私をチビ坊主と呼んだ。アタマトリノスくん、意味分かんない。しかも、「待てい!!!!」と言って私を取り合うはずの男子も一向にやって来ない。
「あれ?もしかして電車遅れてる?」って思ったけど、ただ私に恋心を抱く男子が居なかったというだけのことだ。私の計画は、ガラガラと音を立てて崩れ去る。

その日は、疑問と後悔の念と共に就寝した。翌朝、教室では、私がアタマトリノスくんにチョコをあげたという噂が広まっていた。
急いでアタマトリノスくんになぜ広めたのかと問いただす。
彼は「ごめん、」と言った。
「昨日お前ののことチビ坊主って言ったじゃん?でもあれ、違った。
本当は

海坊主

って言おうと思ってたんだ。
間違えてごめん。」

彼からクラスにチョコを貰ったと言いふらした理由は知れなかった。しかも史上最強に不可解な謝罪をされてしまう。

アタマトリノスくん、私、海坊主じゃないよ。

結局、私の声が彼に届くことは無かった。
私はアタマトリノスくんに食べられたであろう、おさるのジョージに、今でも追悼の念を抱いている。